今回は新潟の施設から埼玉の施設まで搬送した例を書いていこうと思います。
対象者様は90代の女性。脳出血の既往があり現在リハビリ中の方でした。
認知症があり、指示が入る時は自力で立つことができますが、通常は介助で立っている状態を保つ方でした。
長時間座っていることが可能であったため、ストレッチャーは使用しませんでした。
搬送スタート
この日はお昼から搬送がスタート。
前日はものすごく雨が降っていたため、天気がとても心配でしたが
新潟はとても晴れていて天気が良く、搬送にぴったりの日でした。
施設から新潟駅へ
入所されている施設でご家族様、現地の介護タクシーと合流し
介護タクシーの車椅子に乗って出発しました。
立ち上がる際に何か声を挙げていましたが、立ち上がると落ち着いたのか声がピタッと止んだのが印象的でした。
施設の人に話を聞いたら、立ち上がるときはいつもこうなんです
と仰っていたので、声がけをして無理なく安心できるように介助しようと思いました。
介護タクシーに乗り込むと、ご家族様がたくさん話しかけていて
対象者様も嬉しそうな姿が印象的でした。
この状況でなかなか出会うことができなかったため、久々の家族との触れ合いで嬉しいんだなあと感じました。
新潟駅に到着すると、介護タクシーの車椅子ではなく新潟駅から車椅子をお借りし乗り換えて行きました。
新幹線乗車〜大宮駅へ
新幹線内では多目的室を取りましたが、座ることができたため座ったまま行きました。
時々ご家族様がこちらへ来て会話し、窓から外を眺めながら穏やかな雰囲気で向かいました。
穏やかな雰囲気のまま大宮駅へ。
大宮駅到着
大宮駅でも現地の介護タクシーが待機しており、車椅子に乗り換えて車両に向け移動しました。
車椅子に座ることができる患者様でしたので、ホームから改札までは大宮駅の車椅子をお借りし、改札を出たところで介護タクシーの車椅子に乗り換えました。
新潟駅・大宮駅両駅にて車椅子貸し出しの対応をしていただきました。新潟駅・大宮駅の皆様、ご協力いただきありがとうございました!
駅構内は広く複雑でしたが、トラブルなく介護タクシーに乗車することができました。
目的地到着
施設までの道中は大きなトラブルもなく、無事に目的地の施設へ到着しました。
何事もなく到着できたことに安堵いたしました。
今回の搬送は時期的には早い段階でご相談いただいていたため、ご家族様や発着地の方々、駅などの関係機関とも余裕を持って連携を取ることができました。ご家族様には早期よりご対応いただき、心より感謝いたします。
終始ご家族様・対象者様が笑顔で嬉しそうな姿が印象的で、とても素敵だなと感じた搬送となりました。
対象者様がご家族様の近くで静養できますことを祈っております。