概要
今回は患者様ご本人からご依頼があり、北海道名寄市にあります名寄市立総合病院から埼玉県日高市にある埼玉医科大学国際医療センターまで飛行機と車両を使って搬送いたしました。
今回搬送した患者様は北海道で旅行中に交通事故に遭い、右前腕骨折と骨盤骨折を保存療法、右大腿骨脛骨開放骨折を手術し創外固定している方でした。今回は安全管理及びリスク管理を考慮して看護師と救急救命士の2名で対応させていただきました。
名寄市立総合病院〜新千歳空港
搬送当日ではいつもお世話になっている介護タクシー様と合流し、患者様をお迎えにあがりました。
患者様にご挨拶をし、担当の看護師の方から患部の固定状態や術後の状況など申し送りを受けました。骨折部位に動揺を与えないようにストレッチャーへ移乗し、車内収容しました。
新千歳空港までおおよそ3時間ほどの距離がある中、車内ではバイタルサインを測定しつつクッションを使い患部の踵を保護したり、ポジションを整え管理させていただきました。
運転による振動を軽減するためにドライバーの方も配慮していただき何事もなく無事に新千歳空港に到着しました。
新千歳空港〜羽田空港
飛行機に乗るまでに様々な手続きが必要です。事前に弊社と航空会社で打ち合わせしていた通り、制限区域まで介護タクシーの車両を進入させ、リフト車にストレッチャーを収容し弊社スタッフとJALスタッフの介助でスクープストレッチャーを使用して飛行機内に設置されているベッドへ移乗しました。患部の保護を徹底し移乗しました。機内では安全のために安全ベルトを装着しました。適宜声かけを実施し、苦痛軽減を図りました。
患者様も窓の外から度々景色を見たり、お付き添いの方と談笑されておりました。
羽田空港〜埼玉医科大学国際医療センター
羽田空港では弊社の民間救急車とスタッフが待機しており、JALの職員と連携してストレッチャーへ移乗し、スムーズに空港を出発できました。
空港からは1時間30分で到着する予定です。車内でもバイタルは異常なく、お元気でずっとお話しされていましたが、患部の疼痛を気にされていました。
病院到着後は救命救急センターのベッドに看護師さんと一緒に移乗して、ご挨拶をして搬送終了でした。
ご挨拶の時も患者様がお礼の言葉をたくさんくださり、大きなやりがいと安堵感を感じます。
このようなご家族様の大きなイベントに関わることができ、また、弊社に依頼してくださり大変光栄でした。
患者様が静養できますことを祈っております。