新潟の知命堂病院様からのご相談にて、転院搬送させて頂きました。
患者様は海外の方ですが、日本に在籍していた期間が長く日本語が上手な意識清明な方。
身長170cm代、体重85㎏程度の大柄な方で、 大腿骨頚部骨折リハビリ後の施設への退院です。
脊椎手術の既往にて、時々疼痛を訴えありエアーマット利用もしている方。
少しの刺激にて痛みがあるとのことでしたので、初めは車両希望でしたが、搬送時間や患者様への負担など考慮し、相談にて今回当社の提案にて新幹線を利用することになりました。
お迎えは現地介護タクシー『まこと介護タクシー』様に担当頂きました。
大柄な方なので上越妙高駅から多目的室への移動はスタッフを1名追加でお願いし、合計3名で新幹線へ移乗します。
布担架を使用して新幹線へ乗り込みます。停車時間が短いため、迅速な移乗が必要となりますが、まこと介護タクシーさん、多目的室への移動は初めてとのことでしたが移動はとてもスムーズで丁寧に行って下さいました。痛がる患者様も少し不安がっておりましたが、痛みも感じさせることなく、一安心です。
新幹線乗車中は、笑顔でキリスト教についてお話しをして過ごされました。
患者様はご家族がいらっしゃらず、道中は家族同様の身元引き受け人さんが同行です。
当社では、同行者の方には多目的室に近い場所に指定席をとらせて頂いておりますが、時々顔を見せてくれる心優しい同行者様。朝ごはんもしっかり食べたので、昼食はついてからゆっくり食べよう。と患者様はお話していたのですが、サンドイッチを購入して持ってきてくれました。気を使わなくてもいいのに。と言いながら、患者様はとても嬉しそうに車内で摂取しておりました。多目的室はベットアップができない状態であるため、背中にブランケットや荷物をまとめたもので上体を起こして、安定性を高めるために看護師が横について体を支えながら摂取して頂いております。
東京駅到着後は当社でお迎え。
お迎えの際は上越妙高駅と同じように2名体制で行わせて頂さました。移動後の車両内では安心した様子でぐっすり寝息をたてておやすみ頂けました。
また移動中に疼痛の訴えは時々聞かれましたが、自制内で経過。
頓服の痛み止めは使用せずにお過ごし頂きました。
多目的室を宇宙空間みたいで快適だった。
ありがとう。と言って頂けて、施設到着後も嬉しそうで良かったです。
新しい生活もより良いものになることを願っております。