今回の患者様はADLもほぼ自立しており、特に医療処置はありませんでしたが離島からの搬送だったためいつもよりも長距離の移動でした。普段はベッドの上で生活していますが座位も可能だったため施設~両津港、フェリー内は座位で搬送することにしました
小木町の施設〜両津港
朝、小木町の施設まで迎えに行くと既に島の親戚の方たちが集まっており、患者様の出発を待っていました。
車椅子に乗った患者様が両津港まで向かうタクシーに乗ると、出発する時間になるまで親戚の方たちとお話をされていました。
出発時間になり両津港に向かっている最中も町の方々がわざわざ外に出てきて一声かけてくださったり手を振ってくださったりとすごく愛されているんだなと感じることができました。
そして街を抜けるとしばらく海沿いを走ります。初めて佐渡島に来た僕は綺麗な海に感動。
初めてみる街並みに見惚れているとご家族様が色々説明してくださり僕自身も楽し見ながら港まで向かうことができました。
両津港〜新潟駅
両津港に着くとフェリーのすぐ横まで車をつけていいとのことで船のすぐ横で患者様を車椅子に乗せ替えます。
そして一般のお客様達より一足先に船の中へ。お手洗いを済ませて席に座ります。
ここまでバイタルは全て正常で問題はありません。
フェリーの中ではご家族様と談笑されていたりと元気そうです。船酔いがあるかもしれないとのことでしたが時に何も悪心など起こすことなく新潟港まで到着でき何よりです。
新潟港に着くと現地の介護タクシーさんが待機していてくださり、介護タクシーさんのストレッチャーに乗り換えて新潟駅まで向かいます。新潟駅までは約20分ほどです。患者様は車内では久しぶりの移動で疲れてしまったのかずっと寝ていました。そして新潟駅に着くと、患者様のお昼ご飯を買い、新幹線に乗る前に食べます。少し食べすすめた段階でトイレに行きたいとのことでトイレへ行きました。
そうこうしているうちにホームへ上がる時間となります。ホームへは駅の車椅子に乗り換えて上がります。
そのため現地の介護タクシーさんとはここでお別れです。
そしてこのまま東京駅へ出発です。
新潟駅〜町田市の施設
新幹線内は多目的室のため寝たまま東京まで向かいます。介護タクシー内と同じように多目的室内でもほぼずっと寝ていました。
起こさないように適宜バイタルを測定しましたが異常はずっとありませんでした。上野駅手前あたりで患者様が起きました。
さっきまで田舎な風景だったものが目を覚ますと都会に入っていたことで少し驚いている様子でした。
東京駅に着くと弊社のストレッチャーが待機しており、それに乗り換えて車へ向かいます。
東京駅から町田の施設までは車で1時間程度です。車内収容するとやはりまたすぐ寝てしまいました。
佐渡の涼しい空気とは打って変わってジメジメとした暑い東京に僕もご家族様もびっくりです。
特に渋滞に巻き込まれることなくスムーズに町田の施設へ到着。
離島からの長旅で患者様もお疲れの様子でした。
これからはご家族様の近くで静養できますことを祈っております。
長旅本当にお疲れ様でした。この度は弊社へご依頼いただき誠にありがとうございました。