今回は、長野県の病院から長崎県の病院までの搬送を看護師と救急救命士で対応しました。患者様は寝たきりで意思疎通は全くできず、気管切開があり吸引が必要な状態でした。
長野県の病院〜羽田空港
今回の搬送は早朝に長野県の病院を出発するために前日に看護師と救急救命士で病院付近のホテルへ前泊しました。搬送日当日の早朝に病院へお迎えに行き、夜勤の看護師へ弊社のストレッチャーを入り口にて引き渡し患者様を移乗して戻ってくるまで待機しました。患者様と一緒に夜勤の看護師が戻ってきて、搬送担当看護師へ申し送りを行いその後は車両へ移動しました。予定時間よりも少し早めに病院を出発しました。搬送日前日の夜に雪が降りましたが道路に積雪はありませんてしたが路面が凍結している恐れがあり、慎重に運転を行い羽田空港へ向かいました。車内では、看護師がバイタル測定を行い状態に合わせて吸引を行いながら過ごしました。
大きな渋滞に巻き込まれることもなく羽田空港に到着です。
羽田空港〜長崎空港
羽田空港に着くと、チェックイン、医療機材の持ち込みの手続き等のため専用カウンターに向かいます。
必要な手続きを済ませて車に戻り係員さんの誘導を待ちます。
今回はストレッチャーのまま飛行機に乗るため滑走路の中に入り飛行機の横に車をつけてリフトで飛行機に乗ります。
保安検査等の前にオムツ交換と吸引を済ませて滑走路へ移動します。滑走路に入る前に保安検査を行い飛行機の横に移動します。
飛行機の横まで着いたらストレッチャーを車からおろしてリフトで上に上がり飛行機に入ります。
飛行機の中では座席を6席潰してストレッチャーを設置してくれていますのでそちらに移乗して出発します。
安全に飛行機内のストレッチャーに移乗したら再度吸引を行い、バイタル測定をして離陸を待ちます。
ここまでバイタルは安定しています。
離陸後はバイタルを定期的に観察しながら必要なケアをして過ごします。出発病院の担当ドクターから飛行機離陸後、高所での体内酸素量の低下に注意してくださいとの指示があったため酸素の管理に関しては特に注意深く観察します。もしものために航空会社に届出をして弊社の酸素も準備しております。
そしてそのまま特に問題なく長崎空港に到着です。
長崎空港〜長崎市内の病院
長崎空港に着くと空港の職員さんがスクープストレッチャーで飛行機の外に準備してくださっている現地の介護タクシーさんのストレッチャーに移乗してくださいます。
そのまま空港職員の案内で介護タクシーさんの車両に移動して長崎市内の病院へ移動します。
車が出発する前に吸引を済ませます。出発後にバイタルを測りました。飛行機内含めてずっとバイタルは安定していて安心。
病院までは約45分程度で到着します。この日の長崎は大寒波に見舞われ、雪が降っていました。関東でも雪は降っていなかったのでここにきて僕は今年初雪でした。病院は出島の近くにあり、ヨーロッパ?風な街並みを抜けたところにあり、少し歴史を感じながら病院到着です。
病院に着いたら担当の看護師さんに申し送りをして搬送終了です。
早朝からご対応くださった病院の方々、またこんな大きなイベントを弊社に任せてくださったご家族様、患者様には感謝の気持ちでいっぱいです。より一層いろんな方々の力になれるよう日々精進します。