今回は東京にあるご自宅から新潟の病院まで新幹線で移動した事例を書いていこうと思います。
今回の対象者様は介助すれば自力で歩くことができ、コミュニケーションもスムーズにできる方でした。
介助ありで歩行できる方でしたが、長時間の座位が厳しく痛みが出る方で適宜痛み止めを内服しながらの移動になるため、ストレッチャーでの移動となりました。また、直前まで点滴をしていましたが、移動中は点滴をロックしていました。
ご自宅から東京駅へ
お会いし、介助でご自宅から車まで歩いている際に「頭が痛い。めまいがする」と仰っていたためゆっくり安全に努めながら車まで移動し、踏み台を用いてストレッチャーへ乗ってもらいました。
ストレッチャーに乗ってからは安堵したような表情を浮かべており、痛みやめまいなどは聞かれませんでした。
これで準備ができたので東京駅に向かって出発しました。
東京駅に到着し車を停めたところで、車の揺れで気持ち悪くなったため、落ち着くまで待ってからホームまで向かいました。
東京駅から新潟駅へ
今回は一般座席ではなく寝たまま移動できる多目的室を利用しました。
新幹線が到着したらストレッチャーごと新幹線の中に入り、踏み台使用して降りてもらい多目的室まで介助で歩行。そこからベッドへ寝てもらいました。
ある程度ご自身で動ける方だったので、ご自身で手すりに掴まって好きな姿勢になってもらいました。
新幹線内では痛みや吐き気等なくとても状態が落ち着いておりました。景色を見たり、お話ししながら良い雰囲気で新潟まで向かいました。
新潟駅から目的地へ
新潟では現地の介護タクシーさんにお願いし、病院まで向かいました。
新潟駅に到着すると、駅員さんが駅の車椅子を持って待っててくださってました。
始めに駅の車椅子へ乗ってもらい、改札口で現地の介護タクシーさんの
ストレッチャーへ乗り換えて出発しました。
新潟へ到着すると、とても穏やかな表情をし「よかった」と仰っていました。
私どもも故郷へ帰るお手伝いができてとても良かったと心から思いました。
これから安心できる土地でゆっくりと療養できることを切に願っております。