患者様のご家族から依頼があり、北海道室蘭市にある日鋼記念病院から埼玉県狭山市にある大生病院まで搬送でした。
患者様は78歳女性で右大腿骨骨折の術後で、脳梗塞により左上下肢に麻痺が残り、ベッド上で全介助が必要な方でした。
搬送当日は患者様とご家族様に挨拶をさせていただきました。患者様は顔色が良く体調も良さそうで安心です。
日鋼記念病院から新千歳空港までは現地介護タクシー
北海道の介護タクシーさんにご協力いただき、ストレッチャーを使用しての搬送になりました。ご家族のお付き添い1名とともに新千歳空港へ。道中では信頼関係を築くために積極的に患者様とコミュニケーションをとり、容態の管理や長時間の移動に伴う苦痛の軽減をさせていただきました。空港では、ご家族の方がお見送りに来られていました。
新千歳空港から羽田空港へ
飛行機に乗るまでに様々な手続きが必要です。事前に弊社と航空会社で打ち合わせしていた通り、搭乗するための専用のストレッチャーを航空会社から手配し、救急救命士とJALスタッフの介助で乗り換えます。その後JALスタッフ案内のもと保安検査場へ。最後に北海道にいらっしゃるご家族とはここでお別れとなりました。よろしくお願いしますと言われ、より一層安心安全な看護をし事故なく埼玉まで送り届ける強い使命感を再度感じました。
飛行機内にはJALスタッフ介助のもと機内に設置されているベッドヘ移乗することが出来ました。機内では安全のために安全ベルトを装着しました。
患者様も窓の外から度々景色を見たり、お付き添いのご家族様とも談笑されておりました。
羽田空港から大生病院まではPAS車両
飛行機は無事に羽田空港に着陸。今回は一般搭乗口ではなく制限区域と呼ばれる場所まで弊社の民間救急車が待機しています。
JALスタッフの介助のもと患者様を弊社のストレッチャーへ移乗、車内に乗車していただき目的地である大生病院へ向かいます。車内では引き続き容態を継続観察し、苦痛の軽減させていただきました。
ここから、1時間半ほどの移動になります。車内では飛行機とは違いご家族様とより近い距離にいることができるので安心しておられました。
話をしているうちに病院へ到着。
病院ではご家族様や職員の方が迎え入れてくれ、看護師の方に引き継ぎをし、付き添いのご家族に挨拶をして無事搬送終了いたしました。
病院内のロビーでご家族の方から感謝のお言葉を頂きました。
その言葉を言っていただけたことは忘れられません。
最後に
今回はこのような大きな搬送を弊社にご相談いただき誠にありがとうございました。
ご本人をはじめ、皆様にとって素敵な思い出となってくだされば幸いです。
また、自分自身はより患者様ご家族の方が安心していただけるような対応を追求していきたいと考えております。