長崎県五島市の病院から東京の施設までの搬送でした。
患者様は80代男性、重度の認知症があり、ご移動も全て介助が必要な状態です。
お付き添いなしでの長時間、飛行機乗り継ぎも伴う移動となるため、弊社看護師と救急救命士が1名ずつ同行いたしました。
病院から五島つばさ空港までは介護タクシー
五島市の病院にて患者様にご挨拶。お返事はありませんでしたが、顔色はよく体調も良さそうで安心です。
現地五島市の介護タクシーさんにご協力いただき、五島市に住むご家族様と一緒に五島つばき空港へ。空港では、すでに何名ものご家族や親戚の方がお見送りに来られていました。
飛行機で東京に向け出発
飛行機に乗るまでには様々な手続きが必要です。事前に弊社と航空会社で打ち合わせをしていた通り、空港よりリクライニング車椅子をお借りし、救命士の介助で乗り換えます。その後は空港職員の案内で、出発前のボディーチェックや手荷物検査へ・・・五島市のご家族とはここでお別れでした。皆様名残惜しそうに、最後まで手を振って見送られていました。
いよいよ飛行機に搭乗です。まずは五島つばき空港から福岡空港まで、飛行時間はおよそ1時間弱でした。
機内では安全のため、安全ベルトをお借りし装着。
患者様も窓から五島の景色を見ておられました。五島列島、とても素敵な所でした!
飛行機は無事に福岡空港へ着陸。飛行機を乗り換え、今度は東京・羽田空港へ向けて出発します。乗り換えの合間に、オムツ交換やバイタルサインの測定も行い、移動に向けて準備万端です。
空港職員さんの丁寧なご案内のおかげで、何事もなくスムーズに飛行機の乗り換えが行えました。
福岡空港から羽田空港までは1時間半ほどかかりますが、機内でも患者様は穏やかに過ごされていました。
飛行中も弊社スタッフが隣に座り、適宜容態確認を行います。バイタルサインも安定したまま、飛行機は羽田空港に到着です。
羽田空港から施設までは弊社救急車で移動
空港では弊社ドライバーと移送車両が待機しています。いよいよ東京のご家族が待つ青梅市へ向かいます!
車両にて移動すること1時間半。施設に行く前に、最寄駅でお待ちのご家族様と合流し、短時間ではありますが面会できました。移動中はほとんど表情を変えられなかった患者様ですが、息子さんやお孫さんの顔を見ると、表情も和らぎホッとした様子でした。ご家族からの差し入れを少し食べられた後、移動先の施設へ向かいます。
施設にて
施設でも多くの職員の方が迎え入れてくれ、無事に搬送終了いたしました。
飛行機乗り換えを伴う長距離のご移動でしたが、ご家族様の嬉しそうな姿や、ご家族様のお顔を見たときのご本人様の素敵な表情が忘れられません。
ご本人様をはじめ、皆様にとって素敵な思い出となっていたら嬉しいです。