東京の町田から秋田の大館市総合病院まで移動された方の移動方法の紹介です。
この方は気管切開(空気を送るために気管に穴を開けること)されている方で、発声が難しくコミュニケーションは全て簡単な手話のようなもので行いました。
町田市民病院〜東京駅までは介護タクシー
患者様、そのご家族へご挨拶、自己紹介を済ませてストレッチャーにて介護タクシーに乗車しました。
一番楽な姿勢を聞いて、介助をしてその姿勢をとっていただき、東京駅へ出発です。
今回は、娘様が付き添いでご同行されていました。
言葉が話せなくても父の意思を理解しようとする姿勢、そしてしっかりと理解できている姿を見て家族の愛を感じました。
より一層、安全に事故なく秋田まで送り届けなくては、と思わされました。
東京駅から新幹線で盛岡駅へ
東京駅に到着し、車椅子待合室にて待機。
時間になったら改札を通り、地下の煉瓦造りの業務用通路を通りそのままホームへ。
停車時間内に多目的室に患者様を移乗します。
特に負担は感じられなかったそうで、移乗後はすぐに眠ってしまいました。
たまに目を覚まされて、外を眺められていました。
久しぶりに外の景色を見たそうで、言葉はありませんでしたが少し気分が高揚されているのが分かりました。
患者さんにとって何もすることがない新幹線の中は苦痛にならないか心配でしたが、退屈されてないようで安心。
時折ご家族の方が多目的室に来られたりしながら、盛岡駅に到着。
盛岡駅から介護タクシーにて大館総合病院へ
新幹線の多目的室のベッドから、お迎えのストレッチャーへの移乗も問題なく終わり、駅を出て介護タクシーの車両へ乗り込みます。
ここから、120kmほどの移動になります。車内では新幹線とは違い、ご家族と同じ空間なので少し安心しているご様子です。
12月ということもありあたりは雪だらけ。ご家族の方と綺麗ですねとお話しをしている間も患者様も頷きながら聞いておられました。
大館総合病院にて
そんな話をしているうちに病院へ到着。
何事もなく到着できたことで、ご家族も患者様もすごく安心されていました。
病室まで送り届けた後、ご家族の方から感謝のお言葉を頂きました。
その言葉のために働いている訳でありませんが、何度言われても嬉しくこの搬送に携われてよかったと心から感じます。
今回はこのような大きなイベントを弊社にご相談いただき誠にありがとうございました。
新しい地でも素敵な思い出を残せるよう切に願っています。