秋田県〜千葉県 救命士・看護師付き添い 新幹線搬送

秋田駅 新幹線

今回は秋田県から千葉県への搬送をご依頼いただきました。

患者様は80代男性、敗血症性ショックが原因で低体温から意識障害となり、くも膜下出血の発症歴もあって、その後寝たきりとなっている方でした。

移動中には酸素投与と吸引を必要とし、急変リスクも高い方のため、弊社の救急救命士と看護師の2名体制で担当させていただきました。

秋田県の病院〜秋田駅へ

当日の朝、入院されている協和病院にてお付き添いのご家族と、駅までお見送りのためにお越しくださったご家族と合流しました。

転院 民間救急

病棟の面会制限の関係で私たちは病棟まで入ることができなかったため、病棟スタッフの方にリクライニング車椅子を預けて待機しました。

今年の春ぶりに外に出るという患者様、外が暑くなっていてびっくりされるかもしれませんね、とご家族とお話をしながらお待ちしていると、準備ができた患者様が病棟スタッフの方々と降りて来られました。

患者様はお話しすることは難しいものの、声をかけると目を開けてこちらを見てくださいました。

吸引の頻度は多めとの申し送りもあったため、呼吸状態に注意しながら出発しました。

長距離搬送 救急救命士 パス救急サービス

秋田駅到着 新幹線多目的室へ

協和病院から秋田駅までの道中は、幸い渋滞に巻き込まれることもなくスムーズに進みました。

患者様は血圧が低めだったため、他のバイタルサインや症状も併せて多角的に観察を行いました。

秋田駅に到着後は現地の搬送業者様にハンドリングいただき、新幹線乗車までの間は待合室で待機しました。

新幹線搬送 長距離搬送 救急救命士 パス救急サービス

今回もいつもお世話になっている秋田の搬送業者様にご協力いただきました。いつもありがとうございます!

新幹線出発の10分ほど前から乗車が可能となり、弊社スタッフで多目的室のベッドに移乗しました。

新幹線内多目的室にて

秋田新幹線こまち号は、他の新幹線と比べると多目的室が狭い作りとなっています。

狭い空間の中でスタッフが付き添うため、患者様にとっていかに窮屈さを感じさせず、快適に過ごしていただくかを考えた環境づくりを行いました。

新幹線での移動時間は約4時間。患者様は意志を伝えることが難しく、病院のベッドより狭くて固い多目的室のベッドでお過ごしいただくため、除圧や枕の調節等積極的に行うよう心がけました。

吸引やバイタルサイン測定、酸素管理も、スタッフ2名で協力しながら継続して行いました。

新幹線搬送 看護師 パス救急サービス

途中、SpO2モニター装着に拒否を示されることもありましたが、数値以外の面でしっかりと観察を行いました。

認知症のある方や意思疎通が難しい患者様の場合、バイタルサイン測定に拒否を示される方も多いです。そのような時は、無理に測定をせず落ち着かれた時に計測をし、数値は一つの目安として捉えるようにしています。

スタッフが2名いることで、見る目が2倍となることも弊社の大きな強みの一つであると考えています。

東京駅に到着

4時間の長時間移動の末、無事に東京駅に到着しました。

東京駅ではいつも通り弊社の救急救命士資格を持ったドライバーが待機しており、スタッフは3名に。

3名で協力して安全に移乗を行いました。

東京駅 新幹線搬送 ストレッチャー パス救急サービス

この日の東京は天気が激変し、ちょうど雨の降る中での移動となりそうでしたが、運よく車内に乗り込む際は小雨にまで落ち着いていました。

車両での移動も1時間ほどかかるため、必要な処置や観察は継続的に行いました。

車内ではお付き添いのご家族様より、「こんなに手厚く見ていただけてありがたいです」とのお言葉もいただきました、、!

励みになるお言葉ありがとうございます。

千葉県の施設に到着

車両での移動もスムーズに進み、予定時間通りに千葉県の施設に到着しました。

転院 民間救急

患者様にご挨拶をし、施設の看護師の方に申し送りを行います。

こちらの施設ではただ看護サマリーを受け取るだけでなく、こちらの申し送りを聞いてくださった後一つ一つしっかりと口頭で確認をとってくださり、利用者様を大切にされている施設なのだという印象を持ちました。

その様子はご家族もいらっしゃる中で行ったため、お互いの信頼関係構築のためにもとても良い場面だったのではないかと感じました。

最後に

今回は医療行為があり必要な機材も多かったため、リスク管理も含め2名体制で担当させていただきました。

結果としてバタつくこともなく、一つ一つ安全・丁寧に搬送を終えられたと感じております。

普段長距離搬送は1人で担当させていただくことも多いため、スタッフ一人一人が1人体制でも安全に行えるよう訓練・実践を重ねています。

その上でスタッフが2名体制となると、安心感も倍となり2名体制のメリットはたくさんあります。

今回はそんな2名体制のメリットを改めて感じることができた搬送でした。

この度は弊社にご依頼いただきありがとうございました。ご家族の近くで穏やかに過ごせますようお祈りいたします。

 

余談ですが、秋田駅近くには日本の道100選の一つである広小路があり、前泊の際にはライトアップされた綺麗な蓮の葉を見ることができました!
これも今回搬送のご依頼をいただけたおかげです。素敵な景色を見させていただきありがとうございました^^

秋田

 

 

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