今回は、秋田県の病院から茨城県のご自宅までの搬送を弊社の救急救命士が担当しました。今回の患者様は、基本は寝たきりで全介助リクライニング車椅子に少しだけ座ることが可能ですが、コミュニケーションはしっかりと取ることのできない状態でした。

秋田県の病院〜秋田駅

当日は、病院へお迎えに向かい病室のベッドで寝ていた患者様を担当医看護師とともに布担架にて、現地の介護タクシー様のストレッチャーへ移乗し車両へ移動しました。出発前に、ご家族様が病院スタッフ皆様へご挨拶を行い涙を流されていました。患者様も寂しそうな表情をして泣いていました。ご挨拶も終わり、秋田駅へ向けて出発しました。車内では、バイタル測定を行いご家族様が患者様の涙を拭いて過ごしました。

秋田駅〜東京駅

予定通りに秋田駅に到着し、駅係員との待ち合わせ時間まで車内にて待機しました。秋田駅はストレッチャーがエレベーターに入らないため、駅の車椅子をお借りしてストレッチャーから駅の車椅子へ移乗しました。患者様は右足が若干拘縮しているため地面に接地しない様にご家族様と協力して新幹線のホームへ向かいました。ホームに到着し、新幹線の多目的室へ介護タクシー様のスタッフと協力して移動しました。ご家族様については、別に指定席を予約しているためそちらに移動して頂きました。その際に車掌さんが気を利かせてくださり、座席をご家族様が並んで座れるように調整して下さいました。定刻通りに秋田駅を出発し患者様と一緒に多目的室にて待機をしていましたが、患者様がご家族様が近くに居ないのが寂しいとの事でご家族様を多目的室までお連れしました。その後は、患者様とご家族様が多目的室へ入り弊社スタッフは近くで待機していました。お昼の時間になり、患者様へ胃瘻から内服薬を投与する時間になりました。ご家族様に投薬をお願いし、弊社スタッフは見守りを行い問題なく投薬が完了しました。その後も、ご家族様と患者様が多目的室へ入りスタッフについては付近にて待機をしながら適宜様子を伺いに行き過ごしました。

東京駅〜茨城県の病院

定刻通りに東京駅へ到着し、ホームにて待機していたスタッフと合流しました。弊社スタッフが準備した、ストレッチャーへ協力して移乗し出発準備を整えて改札まで向かいました。改札口まで駅員に案内して頂きその後は車両内へ移動しました。車内では、患者様も安心したのかお休みをされていました。弊社スタッフはご家族様と会話したり、バイタル測定を行いながら過ごしていました。ご自宅へ到着し、お荷物をご家族様と協力して自宅内へ運び込み弊社スタッフと一緒に室内のベッドまでの動線を確認しました。その後は、布担架を使用してご自宅のベッドまで運び、体勢を整えて搬送が終了しました。