今回の搬送は新幹線を使用し岩手県遠野市から横浜の病院までの搬送でした。
患者様はコミュニケーションはとれますが立ったり歩いたりはできないため寝たきりで搬送しました。
道中、医療行為は必要ありませんでしたが脊椎に膿が溜まっており痛みがあったため注意して介助する必要がありました。
岩手県立遠野病院〜新花巻駅
出発がちょうどカンファレンスの時間とかぶっていたため、看護師さんたちは忙しそうでした。そんな忙しい時間だったにも関わらず看護師さんも丁寧に対応していただきました。
患者様を車内にお連れすると、お見送りに来られたご家族様がいらっしゃり少しではありますがお話しされていました。長距離の移動ということもありお見送りに来てくださったご家族様も少し不安そうです。そんな姿を見て絶対に安全に送り届けようと再度気合が入りました!そして色々な方々に見守られながらいよいよ出発です。
2ヶ月弱ぶりに外に出たそうで車内では外の景色をとても気にしているご様子でした。今年の岩手県は雪が例年よりもすごく少ないそうです。いつもは雪が積もっていてこんなにスイスイ車を走らせられないんですと患者さんがおっしゃっていました。本当に積もってなくて良かったと内心ほっとしておりました。
久しぶり外出で長距離移動のストレスや緊張もあったのか若干血圧高めでしたが他に注意が必要な所見は見当たらなく、まず無事に新花巻駅に到着です!
新花巻駅〜東京駅
新花巻駅に着くと、改札外の観光センター兼待合室で待機します。待合室の中でも必要な観察等は続けながら待機します。
また、新花巻駅はホームへ上がるエレベーターにストレッチャーが入るかは当日行ってみないとわからないと言われており、ストレッチャーが入らなかった時のシュミレーションを何個か想定しておりましたが無事にエレベーターに入るようで何より…
そしてストレッチャーのままホームまで上がり新幹線を待ちます。新幹線が到着すると病院であらかじめ背中に敷いてあった布たんかで安全に新幹線の多目的室に移乗します。
無事に新幹線に乗ることができたら東京へ向け出発です。
多目的室ではベッドの上で寝ながら過ごすことができるので、そのまま楽にして過ごして下さいと申し上げるとすぐに入眠されました。
血圧も落ち着いておりそれ以外のバイタルも正常で安心。
そのまま必要な処置や観察を続けながら東京駅へ向かいます。
東京駅〜横浜北部病院
東京駅につくと弊社のスタッフがストレッチャーを準備してホームで待機しています。そのスタッフと布たんかを持って弊社のストレッチャーへ移乗します。弊社のスタッフも何度も経験しているので手際が完璧で安全です!
そのストレッチャーのまま弊社の車両まで移動して東京駅を出発です。東京駅から病院までは約30分ほどです。バイタルを測定してお正月何して過ごしたかなど雑談をしているとあっという間に到着です。
横浜北部病院は娘様のお家から近いとのことでこれからはたくさん会えると喜んでおりました。
岩手からずっとお付き添いされていたご主人からも温かい感謝の言葉をいただけて大変嬉しかったです。
これからはご家族の近くで静養できますことを祈っております。
この度は弊社にご依頼いただきありがとうございました!