今回は東京から秋田県まで新幹線を使って搬送した患者様です。ガンを患っており、ご家族のいる秋田県へ移動したいとのことで今回の搬送が決まりました。
事前に出発病院のソーシャルワーカーさんと連携して患者様の情報などを基に安全に搬送が行えるようプランニングをしました。
今回の出発地の国立がんセンターは弊社事務所からも自転車で行けるほど近く、何度もお世話になっていたこともありスムーズに事が運びました!
国立がんセンターにて
患者様が入院している病棟までお迎えに行くと、看護師さんが時間を少し間違えていたらしく大慌てで準備を始めました、、、!
準備が終わった患者様を弊社スタッフと看護師さんで移動するストレッチャーに移乗します。
元々今回の搬送でお付き添いの方はいないという話でしたが遥々秋田からご友人の方が迎えにきてくださいました。すごく愛されているんだなぁと感じます、、、
看護師さんからの申し送りを受け、酸素を弊社のものに移し替えたら少し遅れて出発です。
弊社では搬送のスケジュールを作る際、時間には余裕を持ってプランニングしているので多少のズレは許容できるようにしております。
弊社民間救急車で東京駅へ
国立がんセンターから東京駅は空いていると10分程度で着きます。この日も10分ほどで到着したのでバイタル等を測ったらすぐに到着しました。
体の不自由な方のための待合室で待機し、時間になったら職員の方が迎えにきてくださり、ホームに向けて出発です。
今回の患者様は酸素を持続的に流しており、搬送中も酸素を持ち運びながらの移動になります。酸素のボンベはすごく重いので専用のカートに乗せて移動します。酸素カートはストレッチャーから近すぎず遠すぎずの位置を保って行くためいつもよりより一層気を張って移動しました。
新幹線で秋田駅へ
いよいよ新幹線へ乗り込みます。1人が酸素を引き、2人で布たんかで多目的室のベッドまで乗せます。異常なく多目的室に移し替えることができ、定刻通り東京駅を出発です!
東京から秋田までは約4時間ほどかかります。
4時間同じ格好で寝ているのは辛いので適宜患者様が楽な体勢に対位交換したり途中で背中を支えて体を起こして外の景色を見たりしました。
また、バイタルサインも1時間を目安で測るも安定していました!
そろそろ着きますよー!と患者様に呼びかけると、「もう着くんですか!?新幹線は素晴らしいですね~」と嬉しそうにおっしゃっていて少しほっこり。
到着すると現地の民間救急の方が多目的室まで迎えに来てくださり、その車椅子に乗って改札の外まで移動します。今回は秋田駅のホームのエレベーターがストレッチャーの入らない大きさだったので外に出るまで車椅子で移送することになっています。問題なく現地の民間救急のストレッチャーに乗せて秋田病院に向けて出発です!
JCHO秋田病院にて
患者様は車内でぐっすりと眠られており、適宜バイタル測定だけしながら行きました。1時間ほどでJCHO秋田病院に到着しました。病院に着くとすぐに患者様はPCR検査を行い、私は担当看護師さんに申し送りをします。
20分ほどすると陰性との報告が聞けて安心。陰性を確認したのでいよいよ病棟の中に入れます。
中に入ると患者様の叔母様がいらっしゃり、患者様を見るなり涙を流しながら患者様におかえりとおっしゃられていました。
このようなシーンは何度見ても感動しますし大変やりがいを感じます。
これからも色々な患者様、ご家族さまの力になれるよう日々精進していこうと改めて感じることができました。
この度はこのような大きなイベントに関われて大変光栄です。新しい地で少しでも多くの思い出を作れることを願っております!