今回は患者様ご本人の希望で、地元である熊本県までの搬送を担当させていただきました。
東京から熊本への搬送では飛行機を利用することも多いのですが、主治医の先生やご本人様の体調も考慮し、新幹線での搬送となりました。
今回の患者様は胆管がんで療養中の方で、医療行為はありませんでしたが、時々酸素を使用することがあることや急変のリスクが高いとのことで、出発地の医師も同行の元搬送いたしました。
出発地:東京医科歯科大学病院
当日の朝、弊社ドライバーと共に出発地である東京医科歯科大学病院にお迎えにあがりました。
この日は早朝からの出発となり、お迎えに上がる時間はようやく外が明るくなり始めた頃でした。
病棟に上がると、患者様とお付き添いのご家族にお会いしご挨拶。同行する医師とも合流し、病棟看護師も含め簡単な最終打ち合わせを行いました。出発時は、当日まで密に連携を取り合ってくださったソーシャルワーカーの方もお見送りに来てくださっていました。
病院のスタッフに見送られ、東京駅に向けて出発です。
東京駅にて
乗車予定の新幹線発車30分前に、予定通り東京駅に到着しました。
搬送当日の東京は朝から生憎の雨。患者様が濡れてしまわないよう、スタッフで協力して対応しました。
新幹線の時刻に合わせ、いつもと同様に駅員の方がお迎えに来てくださいます。東京駅はいつでも混雑していますね、、笑
そんな中をいつも安全に誘導してくださる駅員の方々に感謝の気持ちでいっぱいです!
寝たきりの患者様のため、弊社スタッフと共に布担架にて多目的室に移乗。トラブルなく無事に東京駅を出発いたしました。
東京駅〜新大阪駅にて乗り換え
乗り換え地である新大阪駅までは約2時間半ほど。がんによる腹水の影響で完全なフラット状態や椅子の状態で移動するには負担が大きく、多目的室内では工夫が必要でした。
多目的室の座席の特徴を最大限に活かし、少しでも苦痛が少ないよう工夫して体勢を整えました。
新大阪駅では、いつも大阪搬送の際にお世話になっている介護タクシーの方が待機してくださいました。
寝たきりの方の場合、新幹線の乗り換え時もストレッチャーやリクライニング車椅子が必要となるため、今回のように慣れている業者様にご協力いただいています。この日はリクライニング車椅子で対応いただきました。
熊本駅到着
無事に乗り換えが済み、約3時間半ほどかけて新大阪から熊本へ向かいます。
多目的室内ではご家族が用意してくださった軽食を口にし、眠って過ごされる場面が多く見受けられました。
病院のベッドのような環境ではありませんでしたが、少しでも休めていたら嬉しいです。
熊本駅に到着すると、こちらも熊本搬送では毎回お世話になっている業者様と合流しました。
地元の方であり、こちらのこともよく知ってくださっている業者様がいてくださることは、私たち搬送スタッフにとっても大変心強いです!何より患者様の安全のためには、その地のことを知り尽くしている現地の方との連携が必要不可欠であると感じます。
目的地に到着
熊本駅から車で数十分、目的地である御幸病院に到着いたしました。
病院では事前に連絡を取り合っていた退院支援の看護師の方のほか、入院病棟の看護師も出迎えてくださいました。
長距離移動の末無事に到着できたこと、患者様も「よかった」とおっしゃっており安堵しました。
御幸病院では地元にお住まいのご家族様が数名待っていてくださり、久しぶりの再会を喜ばれていました。そのような光景は、長距離搬送を何度経験しても毎回感動します、、!
最後に
今回は新幹線乗り換えを伴う長距離・長時間の搬送となりましたが、道中患者様の状態も急変することなく到着することができ、本当によかったと思っています。
患者様ご本人の希望により実現したこの搬送を期に、東京では会えなかった人に会い、できなかったことをたくさんしていただけたらと思います^^
また、関わる方々が皆さん温かく、熊本の魅力を実感した1日でした!
この度は大変お疲れ様でした。
弊社にご依頼いただきありがとうございました!