寝たきり患者様を埼玉〜帯広市内まで航空機を使った搬送
患者様は生活保護、ご家族の住む帯広で今後は看病しながら新生活を送るため搬送となります。患者様は寝たきり、吸引等の医療処置が必要、その他容態管理を含め、看護師付添いでの搬送となります。
医療処置
患者:65歳男性
身長:167
体重:50kg
脳腫瘍、肺がん、治療はせず
JCS一桁だが覚醒状況ムラあり
左手ミトン よく動く 起き上がりはない
右上下し麻痺
吸引たまにあり
酸素ありうる今はルームエア
栄養 経鼻→移動中はストップの方向
排泄オムツ
膀胱留置カテーテル
寝たきりだが、1時間くらい車椅子乗車が可能なこともある。ムラあり
褥瘡あり 右大転子部
医師より移動はストレッチャーと→エキストラシートいける
搬送前打ち合わせ
看護師が事前訪問し、患者様の容態確認と、担当医師様と搬送について情報交換を行います。
搬送では担当医師様、看護師様との連携が一番重要となりますので、当社では確実に行う作業となります。医療処置や注意点の共有を十分に行い、搬送をイメージします
患者様はギャッチアップ可能なため、費用を抑えるため一般搭乗+エキストラシートでの搬送を選択しました
ANAホームページより(写真掲載)
エキストラシートは座席を1席余分に予約し、水平飛行中に横になれるよう、手配するもので、長時間の座位が困難な方に対応できるシステムです。
搬送時、万一急変の場合
搬送時、万一急変の場合は近くの救命センターへ搬送する事を医師と家族と共有します。
出発病院〜羽田空港
病院から羽田空港まで民間救急車両のストレッチャーにて搬送
チェックイン手続き後、一般搭乗口からリクライニング車椅子で搭乗します。
リクライニング車椅子で航空機へ
航空機へは専用の車椅子を使って一般と同じ入り口から搭乗します
看護師が同行して患者を一般座席(エコノミー)に移乗
離発着時は座位を維持しなければならないので、看護師が管理します
飛行中はサチュレーションが下がるので、モニターで容態を管理し、低下時は医師の指示書に基づき酸素投与を行いました。
吸引など必要な場合は吸引機を機内へ持ち込み、必要に応じて処置を行います。
帯広空港〜到着病院まで
車両を帯広空港一般出口でストレッチャー待機
帯広空港にはリクライニング車椅子がないので、通常の車椅子で降機(この間も看護師が患者の容態を管理します)
出口にて車両ストレッチャーへ患者を移乗
民間救急車両にて目的の病院まで搬送し終了
参考搬送費用
病院〜羽田空港〜帯広空港〜病院 「航空機利用搬送」
航空機エキストラシート費用 13,000
ストレッチャー搬送費(車両含む)
重介助費
搬送看護師費
手数料
合計290,000円
※航空機チケット代金除く
※費用は車両移動距離、介助の量によって変わります。搬送のご相談はお問い合わせください。