今回の患者様は肺炎と胆嚢腫脹で入院されておりましたがご家族様の意向で家の近くの病院に転院させたいとのことで今回の搬送が決まりました。
また、ご家族様がどなたもお付き添いできないとのことで看護師、救命士の2名体制での搬送となりました。
出発地が福井県のため看護師と救命士で病院近くのホテルに前泊しました。最寄りの新幹線の駅は越前たけふ駅だったのですが数ヶ月前に完成したばかりの駅だそうですごい綺麗でした。
今立中央病院〜福井駅
朝病院にお迎えに行くとお見送りのご家族様がいらっしゃり病室まで案内してくださりました。
病室まで行くと病院の看護師さんと談笑していました。体調も良さそうでまずは安心。
看護師と救命士で担当看護師さんから食事や服薬、搬送中の注意事項や最終バイタル等の引き継ぎを受けて出発です。
病院に来てくださったご家族様ともここでお別れです。
前泊の時は越前たけふ駅を利用しましたが、搬送の時はかがやき(停車駅が少ない新幹線)を利用するため福井駅へ向かいます。
道中、道の名前や福井の美味しい食べ物、戦争の跡地などたくさんのことを教えてくださりスタッフ2名とも関心。
2人とも福井へは初めて来たのですが旅行で是非行ってみたくなりました。すごく詳しかったので何のお仕事をされていたのか聞くと福井の県庁で働いていたとのことで2人とも納得でした、、、
そうこうしていると福井駅到着です。福井駅に到着すると患者様をおろして待合室で新幹線の時間まで待機します。
朝ご飯を食べれていなかったのでここでゼリーと、お薬を飲みました。福井駅にはたくさんの恐竜の像があったり、広告の液晶にも恐竜、さらにはレゴで作った恐竜があったりと面白そうだったので患者様と少し見て回りました。
患者様も福井駅に来たのは初めてだそうで、久しぶりの外出も相まって大変楽しそうでした。
そうしているうちに新幹線のホームへ移動する時間となりました。いつもは布担架等で多目的室までお運びしますが今回の患者様は介助があればご自身で立ち上がれるのでスタッフの介助で多目的室へ移動します。
安全に移動が完了し、ここでお世話になった介護タクシーさんともお別れして東京へ出発です。
福井駅〜東京駅
新幹線多目的室内ではベッドの上で寝たまま行く予定でしたが患者様のご希望により座ったまま東京まで向かうこととなりました。
スタッフと外の景色を見ながらお話しをして東京へ向かいます。
道中、バイタル測定やオムツの確認などをしました。患者様は新幹線に乗るのも初めてだそうで新幹線の速さに感激しておりました。
ずっと座っていたためお尻が痛くなってしまったそうでお尻の下にタオルを入れたりして負担を少なくするよう努めました。
途中で寝たりスタッフとお話ししたりしているとあっという間に東京に到着です。
東京駅〜千葉県鎌ヶ谷市の病院
東京駅に着くと弊社のスタッフが待機しております。
元々、東京駅からはストレッチャーで病院まで行く予定でしたが患者様と相談してリクライニング車椅子で搬送することにしました。
福井駅と同じ要領で患者様をリクライニング車椅子に乗せ替えて車両まで移動します。
車両に乗せてやっと最終目的地の病院まで出発です。
時間は大体1時間程度です。福井ののどかな風景とは打って変わって都会の風景に変わり興味津々でした。
疲れてしまったのか鎌ヶ谷市の病院まではずっと寝ていました。到着前に最後のバイタルを測りやっと病院に到着です。
バイタルは1日を通して特に問題はありませんでした。
病院に着くとご家族様が入院受付をしてお待ちくださっていました。
病院のストレッチャーに移乗してご家族様にご挨拶を済ませて搬送終了です。
ご家族様も大変満足していらっしゃりスタッフも安心しました。よっぽど心配されていたそうで「よかった」と何度もおっしゃっておりたくさんの感謝の言葉をいただきました。すごくやりがいの感じる搬送となりました。