東京都からインドネシアのジャカルタへの海外搬送ブログ、今回はジャカルタでの滞在時の様子を記したいと思います。
日本出発からインドネシアへの到着時の様子は『東京都〜インドネシア ジャカルタ 3泊5日滞在 海外搬送① 』をご覧ください。
滞在先・ジャカルタのホテルへ
スカルノ・ハッタ国際空港から滞在先のホテルには、車で約30分程。
患者様を乗せた現地アンビュランスには、弊社の看護師が同乗しました。
現地の救急隊やドクターはこちらの拙い英語も理解してくださり、コミュニケーションを図ることができました。
ホテルに到着すると、すでにホテルの方々が何名か案内のため出迎えてくださいました。
ホテルのエントランスでアンビュランスのストレッチャーからご本人様のリクライニング車椅子へ移乗。お部屋まで、引き続き人工呼吸器や吸引機の回路などに注意し、声を掛け合って移動しました。
ご本人様のお部屋に到着すると、事前に手配していただいていた介護ベッドが設置されていました。
ベッドに移乗する前に、ご本人様が過ごしやすいよう環境整備を実施。全員で協力してベッドへ移乗しました。
ホテルの部屋に着いたのは現地時間の18時過ぎ。この日は長時間のフライト後でもあったため、訪問看護師さんにもお手伝いいただき、清拭と着替えを実施。ご家族とも相談の上、経管栄養の内容は臨機応変に対応しました。
滞在2日目:演奏会前夜祭参加
滞在2日目。午後に日勤帯を担当いただいた訪問看護師さんより引き継ぎ、この日は近くのホテルで開催された前夜祭に参加しました。
前夜祭の会場に到着すると、ここでもバンド仲間の方々が声をかけに来てくださいました。
会いにこられた皆さんは本当に嬉しそうに声をかけており、たくさんの方々に愛される方なのだと心が温かくなりました。
前夜祭ではリクライニング車椅子のままでもしっかりとステージが見える位置を開けてくださり、特等席で参加することができました。
一緒に現地の食事を摂ることはできませんが、ご家族が用意してくださったペースト食やお好きなドリンクを胃瘻より注入しました。お祭りの最中も疲労が見えることがありましたが、四肢のマッサージや除圧などを実施し少しでも楽に過ごしていただけるよう考えながらケアにあたりました。
↑外出時は常に予備の人工呼吸器(赤リュック)も携帯しました。
前夜祭が終了しホテルに戻ると、お疲れのようですぐに入眠されました。
ホテル滞在中の夜勤は、弊社スタッフ2名で交代に仮眠をとりながら観察やケアを行いました。
滞在3日目:コンサート当日
滞在3日目。いよいよコンサート当日となりました。
出発前にホテルで着替えをし準備を行います。会場は滞在先のホテル内にあるため、リクライニング車椅子に移乗し会場に移動しました。
この日は全員でお揃いのTシャツに着替えて参加しました!弊社スタッフもこの日だけはTシャツを着用させていただきました。
コンサート中も適宜吸引を実施し、呼吸器の数値変化にも注意しました。
ご本人様は眠そうな様子もありましたが、コンサート中に司会の方が話題に上げてくださると、しっかりと目を開けて聞いていらっしゃいました。
コンサート中も声をかけに来てくださるお仲間の姿は途切れず、本当に参加することができてよかったと心から実感しました。
私たちも素敵な時間を共に過ごせたことがとても嬉しかったです^^
コンサートも無事に終了しお部屋に戻ると、ご本人様はまだ気持ちが高揚されていたのか、入眠されたのは日付を超えてからでした。
ジャカルタで過ごす最後の夜、ご本人様にとっても思い出に残る素敵な時間となっていたら嬉しいです。
滞在4日目:滞在最終日
ジャカルタ滞在4日目、日本に帰国する日を迎えました。
長いようであっという間だったジャカルタ滞在期間中。昼夜通してご本人様のご容態も安定しており、特に大きなトラブルなく過ごせました。
この日は夜間便にて帰国予定だったため、夕方には準備を済ませ現地アンビュランスで空港へ向かいました。
空港に到着し預け荷物の手続き中、現地在住のお仲間がお見送りに来てくださいました。
ご本人様も目を開けてしっかりと反応を示しておられました。
預け荷物の手続きが終了すると少し時間があったため、ラウンジで休憩。
吸引のほか、多目的トイレにてオムツ交換も済ませました。
空港職員の方が迎えに来てくださり、搭乗手続きへと進みます。優先ゲートに案内いただき、弊社スタッフのみ優先ゲートから同行しました。
搭乗手続きも無事に終わり、日本へ向かう飛行機に搭乗します。
今回のブログはここまでです。次回のブログが最後となります!
ぜひ①から併せてご覧ください。