今回は熊本まで新幹線でお連れした例をご紹介します。
事例
患者様
年齢: 50代
性別:男性
疾患:脳腫瘍
ADL:自力で立つことはできないが介助で立位保持し車椅子に座れる
出発
熊本まで新幹線で6時間ほどかかるため、この日は朝早くの出発となりました。
早朝からでしたので病院、お付き添い様にも協力していただき感謝の限りです。
移乗したり、病院の看護師さんから引き継ぎを受け車内に乗り込みいざ東京駅へ向かいます。
普通の車椅子だと疲れてしまうかもとのことで、この日はリクライニング車椅子を使用しました。
東京駅
いつもスケジュールにはゆとりを持つのですが、この日は予定到着時間の40分ほど前に着きました。
遅くなるより全然いいよとおっしゃっていただけたのでほっと一安心。
また余裕があることで気持ちにもゆとりができ、より安全に患者様に配慮しながら
東京駅の待合室へと移動できました。
待合室にいる間も患者様に変化がないか常に観察します。特に問題なく過ごしておりました。
時間になると駅員さんが来てくださり、ホームまで案内していただきました。
いつもと同じように新幹線の多目的室へ移動しました。
東海道新幹線内
早朝からの移動ということもあり患者様はほとんど寝ておりました。
寝ている間もバイタル測定や他変わりないか常に観察を行いました。
ご自身で体位変換できたり、軽介助で起き上がることもできたので、
ご本人様の楽な姿勢になるようお手伝いしました。
乗り換え
熊本までの直行便がないため博多で東海道新幹線から九州新幹線へと乗り換えました。
九州新幹線に乗るまで30分ほどあったため博多駅で普通の車椅子へ乗り換え待機しました。
事前に病院から1時間程度なら普通の車椅子に乗車可能と返答あったため今回このような選択をしました。
熊本へ
待ってる間も常に観察をしましたが特に異常なく、無事に九州新幹線へ乗車し熊本まで向かいました。
熊本では介護タクシーさんがホームまでリクライニング車椅子を持って
迎えに来てくれてくれたので介助で移乗し車へと乗り込みました。
私は熊本駅までの見守りのためここで患者様、ご家族様とお別れしました。
最後に
ご家族様には大変喜んでいただけて私もこの長い道のりをお付き添いすることができ嬉しく思いました。
患者様がご家族様のお近くで静養できますことを祈っております。