今回の患者様は旅行先で重度の腰痛で救急搬送されたものの入院できずホテルで療養しておられましたが、東京のご自宅に帰りたいとのことで弊社にご依頼いただきました。
今回の患者様はアメリカ人の方で、奥様が日本人の方でした。
簡単な日本語は理解できるそうですが、難しい言葉や理解していなさそうな場合は奥様に通訳をしていただきながら搬送しました。
椎間板ヘルニアを患っており、1年ほど前にオペをしましたがまた痛みが出てきてしまったそうです。そのため、腰をなるべく曲げないようにして寝たきりで搬送することとしました。
飛行機での搬送を提案しましたが、気圧が心配とのことで新幹線での搬送となりました。
札幌斗南病院〜新函館北斗駅
搬送日の前々日までホテル療養していたもののついに我慢できなくなり救急車でホテルすぐそばの斗南病院さんへ救急搬送されたそうです。
朝、ご家族様と介護タクシーさんと一時的に入院されている病棟へお迎えにあがります。
お迎えにあがると患者様は看護師さんとお話をしていました。
事前情報では意識はあるが痛みが強くて意思疎通が難しいかもと言われていましたが、だいぶ痛みも落ち着いているようで安心。奥様に確認するとここまで元気そうにしているのは奇跡レベルで体調が良さそうとのことでだいぶホッとしました、、、
弊社スタッフと看護師さん合わせて7人がかりくらいでなるべく体を揺らさないように介護タクシーのストレッチャーへ移します。
退院の準備ができたら新函館北斗駅まで出発です。
車で約4時間ほどと長い道のりで、道も悪くガタガタと車が揺れました。
大きな揺れが来るたびすごく痛そうに顔をしかめておられ大変辛そうでした。道中対位交換をしたりと少しでも楽な体勢をとれるよう努めました。
痛みに耐えながらも何とか函館に到着です。
新函館北斗駅〜東京駅
新函館北斗駅ではストレッチャーのままホームまで行く予定でしたがトラブル発生です。
事前の情報ではホームまでストレッチャーで行けるとのことでしたがエレベーターにストレッチャーが入らないことが発覚しました。
駅員さんや交番の方のご協力を得て何とか階段からストレッチャーを持ち上げて多目的室まで移動することができました。
お手伝いいただいた皆様に感謝です、、、
無事に新幹線に乗ることができていよいよ東京に向けて出発です。
言葉がうまく通じないことから、多目的室には基本的に奥様にいてもらい、何かあったら僕が多目的室に行く形にしました。
また、1時間に1回目安でバイタル測定だけしに行ってましたが特に異常はありませんでした。
奥様曰く、ずっと痛みがすごくここ数日間は痛すぎて眠れない日々が続いていたそうですが新幹線内では1~2時間程度寝られていたので僕も奥さんもその姿を見て安心しながら東京へ向かうことができました。
東京駅〜ご自宅
東京駅に着くと、弊社スタッフが持ってきたスクープストレッチャーで弊社のストレッチャーに乗せます。スクープストレッチャーは骨盤骨折や脊髄損傷などで体を不用意に動かせない患者様を全く動かすことなく移動させるために使用するものです。
少しの体動でも激痛が走る今回の患者様にはもってこいです。
(↑実際に弊社スタッフが救護の際にスクープストレッチャーを使っている様子です。)
安全に弊社のストレッチャーに移乗できたらご自宅に向けて出発です。
夕方で混んでいることもありご自宅まで2時間弱かかりました。
患者様もその間は寝たりされているようで1日を通してだいぶ痛みも落ち着いているようでした。
車内では北海道のどちらに旅行に行かれていたのかなどを奥様とお話ししていました。僕自身北海道出身ということもあり話が弾んでしまい、気づいたらご自宅に到着していました!
ご自宅のリビングのお布団に移動してご挨拶などを済ませて搬送終了でした。
長距離のご移動でしたが無事に到着できて僕も奥様もホッとしました。
ご家族様たちにとってこのような大きなイベントに関わることができて大変光栄です。
1日も早く患者様が元の生活に戻れることを切に願っております。
この度は弊社をご利用いただきありがとうございました。