新幹線で病気や寝たきりの方を搬送する方法

ドクタートレイン  授乳や着替え、気分がすぐれない時などに使う新幹線の個室【多目的室】今回は「多目的室を使った患者搬送方法」をご紹介いたします。 地方の患者が都市部の医療機関にアクセス移動手段として導入された新幹線患者搬送。ケガや病気の方を「新幹線」で搬送する方法は、ドクタートレインの九州新幹線のみでなく、ほぼすべての新幹線で可能です。

新幹線の多目的室を利用した移動方法

新幹線には「多目的室」がほぼすべての列車に備わっており、身体の不自由な人が優先して使用できます。空いていれば健常者の授乳や着替え、体調不良の際などにも利用できます。

追加費用なし!新幹線の一般指定乗車券で利用出来る

新幹線の多目的室を利用する場いでも追加料金はかかりません。通常の特急券+乗車券の価格で利用することができます。

新幹線は天候に左右されず、夜間も搬送できる

新幹線はほとんど天候に左右されず、夜間も搬送することができ、何より追加の料金がかかることがないので、一番長距離移動手段して費用を抑える事ができます。

新幹線は、重症患者、重篤患者移送にも対応してくれる

重篤患者移送の場合、利用するには患者の乗降時間の分、ダイヤ調整などを行ってくれる事も出来る。しかしその場合は数日前に申し込まなければならず、手続きが簡易ではない

新幹線の多目的室を利用した傷病者の移送、搬送方法

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新幹線の多目的室とは 身体の不自由な人が優先して使用できる「個室」の事を言います。

新幹線には「多目的室」がほぼすべての列車に備わっており、身体の不自由な人が優先して使用できます。空いていれば健常者の授乳や着替え、体調不良の際などにも利用できます。もちろん医療処置が必要な患者の利用は優先的に使用が可能です。

新幹線の多目的室がある車両

新幹線の多目的室がある車両一覧をご紹介いたします。乗る車両によって多目的室が設けられている車両の案内です

東海道新幹線11号車(全列車)
山陽新幹線11号車(16両編成)、7号車(8両編成)
九州新幹線7号車(8両編成)、5号車(6両編成)
東北・北海道・山形・秋田新幹線5号車(E5系/H5系10両編成)、9号車(E2系10両編成)、11号車(E3系6両編成)、12号車(E6系6両編成)
上越・北陸新幹線9号車(E2系10両編成)、7号車(E2系8両編成、E7系/W7系12両編成)、8/16号車(E4系8/16両編成)

多目的室内の装備や様子

新幹線のぞみ多目的室
新幹線こまち多目的室
新幹線はやぶさ多目的室

新幹線の車両によって、広さが違います。東海道新幹線は2名定員。その他は1名定員と車両によって設備が違いますが、大人が横になって過ごせる広さは十分あります。移乗など、当社のスタッフが責任もって行います。

ストレッチャーで新幹線の多目的室を利用する方法 

ストレッチャー新幹線ストレッチャー等で新幹線の多目的室に乗車する方法。ここでは東京駅での方法をご紹介いたします。東京駅でストレッチャーのまま新幹線の多目的室を利用する場合「八重洲中央南口」の改札駅員へ連絡し、到着したら駅員に声をかけて誘導をお願いします。駅への到着は出発時間の40分前くらい時間の余裕が必要です。専用の通路を通り、新幹線ホームまで専用エレベーターで上がります。向かう車両にもよりますが、専用エレベーターは先頭車両付近に設置されているため、東海道線のように11号車に多目的室がある場合後方となりますので、かなりの距離を歩く事になりますので、時間に余裕を持って行く必要があります。新幹線の清掃が終了するまで、付近の待合室で外気を避けて待機することができ、出発5分前に車両のドアが開き乗車可能となったところで、駅員が新幹線とホームの間にスロープを設置してくれます。多目的室のある車両のドア付近は、広く設計されているので、ストレッチャーのまま車両に入ることが可能です。

目的地に到着すると、駅員が待機をしており、車両のドアが開くとスロープを設置して介助など手伝ってくれます。終点より手前の途中駅で降りる場合は、停車時間が短いので、直ぐに降りれるよう準備しておく必要があります。

※東京駅での乗車方法ですが、基本他の駅でも同じ流れで乗車になります。

送迎の方法

新幹線ホームストレッチャー
民間救急駅送迎

ストレッチャーのままホームに乗り入れ患者様を新幹線の多目的室まで送迎いたします。寝たきりの方は、布担架等を使い横になったまま移乗を行います。体重のある方は、場合によて3名での移乗と、患者様を安全に搬送できるよう、あらゆるプランをご提案させて頂きます。

医療処置など

新幹線 多目的室内多目的室の中は窓、吊棚、電源が用意されており、患者搬送の対応も可能になっています。電源は100vコンセントが2口なので、接続機器が沢山ある場合は延長コードを持ち込むと良いでしょう。※電源の保証はありませんので、必要な場合はバッテリーの準備がないと乗車させてもらえません。点滴などの医療処置がある場合はS字フックを吊棚に引っ掛けて行う事が可能です。
また、付き添い者用の椅子はパイプ椅子になりますが、パイプ椅子のクッションが特別な物で作られているようで、フカフカの材質で長時間用になっています。(東海道新幹線)
出入り口のドアは自動ドアとなっており、センサーで反応して開閉します。締め切りにしない場合は、ドア上部に自動ドアの電源スイッチがありますので、OFFにする事で手動へ切り替えできます。
多目的室で患者等搬送している場合は車掌さんが巡回で回ってきて(気遣い)くれます。ブランケット毛布などの貸し出しが可能ですので、必要な場合は相談して用意してもらいます
車内のエアコンなどは効きますので、羽織るものなど必要です

 

新幹線で患者等、寝たきりや、ケガや病気の方を搬送するする場合は当社へご相談ください

初めて移送をされる場合、やはり慣れた業者に依頼する方が安全でしょう。手続きや搬送当日の移動の連携など、慣れない素人では不安が残ります。また、本来移動させるには危険な状態の患者は事前に相談して決めることが大切です。医療行為が必要な患者移送は、看護師、救急救命士などが手配できる当社へご相談ください。