北海道の釧路から名古屋まで移動された方のご移動方法のご紹介です。
50歳前後の男性、出張先の釧路で倒れてしまったそうです。
軽い片麻痺がありましたが、ご容態が安定したので今回、ご家族のいる名古屋にご移動することとなりました。
釧路労災病院~釧路空港は介護タクシー
出発時、患者様へご挨拶するために病室に伺うと、不在のようです。その間に持っていくお薬などの最終チェックを行います。かなり荷物が多く見えますが、段ボール2箱分くらいは宅配便で送るようです。
介護タクシー業者さんも時間前にリクライニング車椅子でお迎えに来てくれているので、早速乗って行きましょう!普段は介助で歩行器で歩ける方なので、リクライニング車椅子に乗ったのは初めてのようでした。
なかなか乗り心地も良さそうにされていて、まずは一安心です。釧路空港まで走ります
釧路空港から飛行機で羽田空港へ
釧路空港で介護タクシーにお別れをして、釧路空港の車椅子をお借りします。時間があるので、チェックインはすぐせずにロビーで座っていると、同僚の方が駆けつけてくれたようでした。患者様も笑顔がこぼれます。
十分に話したところで、同僚に「頑張ってくださいね!」とエールを送られながら笑顔でチェックインをしました。難なく飛行機に乗った後、釧路の美味しいお店、東京の飲み屋さん、名古屋の方言の話など、いろんな話をしていただきました。患者様、お酒を飲むのが好きだったようです^^
羽田空港から介護タクシーで東京駅へ
移動時に少し介助が必要な程度だったのと、お若く、体力があったのもあり、飛行機を降りる際や、介護タクシーへの乗り換えはとてもスムーズで、お疲れも感じさせませんでした。バイタルサインもすこぶる安定しています。
羽田空港→東京駅とすぐに到着して、新幹線にも車椅子でスッと乗り込みます。
新幹線では、多目的室を確保してあったので、横になることもできましたが、ご本人の希望で座って移動することにしました。
車窓の景色を眺めながら、お弁当を一緒に食べて、またとめどないことを色々とお話します。
そしてだんだん居酒屋の話になります。
「お酒、飲みたいね。」
名古屋駅にて
そんなお話をしていると、またあっという間に名古屋に到着です。奥様と娘様がお出迎えしてくれます。
「旅行している気分だったよ」
そうおっしゃってくれたことが嬉しく、今でも心に残っています。
名古屋では、ご自宅の近くの病院でリハビリをする予定だそうです。
リハビリを頑張る先に、奥様と娘様と一緒に生活したい、居酒屋にも行けるようになりたい、という希望があることがわかりました。
搬送が終わってご自宅に戻れるかな?名古屋の居酒屋に行けるようになるかな?と時折思い出します。
ご病気を完治されてからも後遺症があり、元の生活を取り戻すのにも大変なご苦労があることと思います。
それでも毎日を大切に、目標を持って努力する患者様に、尊敬の念を抱きます。
どうぞ今後もますます回復されますよう、心より願っております。