大阪〜東京 新幹線搬送 認知症患者様に看護師付き添い

新大阪駅 新幹線 新幹線搬送

今回は、患者様のご家族よりご家族の住まれている東京都への搬送のご依頼があり、看護師付き添いにてお手伝いをさせていただきました。

事例紹介

患者様は認知症のある方で、大声を出したりすることはないものの独り言をずっと呟かれたり、時々怒り出してしまうといった特徴がありました。

医療行為としては時々喀痰吸引があるとのことで、看護師が担当させていただきました。

元々は人工呼吸器管理や気管切開をされていた方のようですが、すでに気管孔は閉鎖し酸素管理もありませんでした。

過去に受傷した大腿骨骨折の影響で寝たきりの方だったため、全行程ストレッチャーでの対応となりました。

新大阪病院〜新大阪駅へ

転院 新幹線搬送 民間救急

この日は新幹線の都合もあり朝早い時間からのスタートとなりました。

この日の大阪は朝から猛暑日。暑い日ではありましたが、天候に恵まれ良い日の搬送となりました^^

 

病院にて、いつもお世話になっている大阪の介護タクシーじゅげむ様と合流し、一緒に病院内へお迎えにあがりました。

転院 ストレッチャー 介護タクシー

院内で待機していると、患者様が病棟スタッフの方々と共に来られました。

「今日は割と怒ってない方ですよ」という病棟看護師の方の引き継ぎに、ご家族と2人で少し安心いたしました。

介護タクシーの車内ではご家族様の声掛けに反応を示す場面もありました。患者様は昔中国に住まれていたことがあったそうで、話される言葉はほとんどが中国語。しかし、「寂しい」「大阪」など時折日本語を話してくださる様子も見られました。

新大阪駅到着

この日は道路もあまり混雑しておらず、かなり余裕を持って新大阪駅に到着することができました。

今回は、何度もお世話になっており慣れていらっしゃる介護タクシーじゅげむさんにご協力いただいたため、駅到着後もスムーズに新幹線乗車の準備をすることができました。

いつもありがとうございます、、!

ストレッチャー 寝たきり 新幹線搬送

新大阪駅での新幹線停車時間は約2分。ストレッチャーごと新幹線に一度乗車し、布担架で多目的室に無事移乗が完了しました。

新幹線多目的室にて

新幹線乗車後は、姿勢を整えたりかけものを調節したりと、患者様にとって少しでも快適な体勢で過ごしていただけるように環境を整えます。

本来は多目的室内に弊社スタッフが常駐し、常に容態管理を行いながらお付き添いをするのですが、今回は患者様の状態が落ち着いていたこと、ご家族様が付き添いを希望されていたことから、スタッフは多目的室の外で待機することとしました。

とはいえ完全にご家族にお任せするのではなく、バイタルサイン測定やオムツ交換、その他様子を観察するためにも適宜多目的室に訪室しました。

患者様の容態や医療依存度の高さによっては常にスタッフが同室する場合があります。

しかし、今回の方のように落ち着かれている方の場合は、久しぶりに面会したご家族との時間やご希望に可能な限り沿って行きたいという思いもあり、『何かあったときにすぐ対応できる場所で待機する』、『頻回な訪室にてその都度最新の状態を把握する』ことを条件に、ご家族のみの同室という対応を取りました。

実際適宜訪室する中で、患者様の表情が嬉しそうだったりご家族様と楽しそうに過ごされている様子を見て、安心すると同時にこれも一つの思い出となっているといいなあと思いました^^

東京駅到着の時刻が迫ってきたタイミングで、オムツ交換やバイタルサイン測定等を行い降車の準備を行いました。

東京駅到着

東京駅に到着すると、弊社の救急救命士でありドライバーの資格も持つEMTが待機していました。

スタッフの中でも特に東京駅での介助経験豊富なEMTなので、スムーズに移乗・移動することができました!

当日の担当スタッフと2名でストレッチャーに移乗し、駅係員の方々の案内で弊社車両が停まっているところまで移動しました。

救急救命士 ストレッチャー 新幹線搬送 パス救急サービス

車両に乗り込み、「東京に到着しましたよ」とお伝えすると、日本語でありがとうと伝えてくださいました。

はっきりとした言葉があまり聞かれなかった方でしたので、ご家族も嬉しそうにされていたのが印象に残っています。

目的地到着

車に乗り込んでから約20分。幸いにも渋滞に巻き込まれることなく、スムーズに目的地である新宿けやき園に到着しました。

 

施設に到着するとすでにスタッフの方々が待っていてくださり、施設のリクライニング車椅子に移乗。

患者様とご家族にご挨拶をし、搬送終了となりました。

到着したのはお昼頃でした。道中一度も睡眠をとられていなかった患者様、この日はゆっくり休めたでしょうか^^

長距離のご移動、大変お疲れ様でした。

最後に

今回の搬送は、ご家族様との連携やケアの大切さに改めて気付かされた機会となりました。

患者様第一優先なのはもちろんですが、ご家族のケアも大切な看護の一つだと考えています。

道中、患者様を思いご家族様がいろいろな質問やご相談をしてくださいましたが、自分の経験談なども交えてお話をしたり、お話を聞くことで少しでも気持ちが軽くなっていたらいいなと思います。

今後はご家族の近くで、穏やかな日々を送れますことをお祈りしております。

この度は弊社にご依頼いただきありがとうございました。

転院 

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