今回の患者様は旅行先の八戸で事故に遭われ、八戸の病院に入院した後容態が良くなってきたのでお住まい近くの病院へ移ることになりました。
介助ありで立ち上がり車椅子に乗れる患者様で、気管切開しているものの会話等可能でしたので問題なくコミュニケーションが取れました。
八戸市の病院〜八戸駅
朝、現地の介護タクシーさんと一緒に病棟にお迎えにあがります。看護師さんの介助で介護タクシーさんの車椅子に乗り、看護師さんから申し送りを受けて病院を出発します。出発直前に担当のソーシャルワーカーの方もお見送りに来てくださいました。
容態の聞き取りや出発時間の調整などで何度かお電話していましたが会うのは初めてだったのでお互いびっくりでした。
八戸駅までは車で30分ほどで着きます。混んでいるともう少しかかるようですがこの日は空いていて予定より早くつきました。車内で測ったバイタルも正常で順調です。
八戸駅〜東京駅
八戸駅には少し早く到着したため待合室で新幹線が来るまで待機します。
待合室では患者様、その奥様と僕でお話ししていました。どうやら患者様たちと僕は住まいが近いらしくその話で大盛り上がりであっという間に時間が過ぎてしまい気づいたら新幹線の時間でしたのでホームに行き新幹線が来るまで待機します。
多目的室内ではベッドのまま行く予定でしたが今日は体調が良いので座って行きたいとのこと。多目的室のベッドは座席タイプにもなるので椅子状態にして座ったまま東京駅まで向かいます。食事を取られ、お薬を飲み、少し雑談すると寝てしまいました。
目を覚まされる頃には大宮あたりまで来ていたのであと少しです。
東京駅に着くと弊社のスタッフが車椅子を持って待機しています。
その車椅子に乗って車両まで移動します。
東京駅〜川口市の病院
東京駅〜川口の病院までは空いていれば30分ほどで着きます。この日は雨が降っていたので混んでいるか不安でしたが空いていてほぼ予定通りの時間につきました。
この日も1日通してバイタルに異常はなく、患者様自身も特に体調が悪くなることはなかったとおっしゃていて安心しました。
到着地の病院の救急外来のベッドに移乗してこの日の搬送は終了でした。
今日送り届けたこの川口の病院は僕が救命士の資格を取るための実習を行なった病院でした。まだ免許を持つ前の学生の頃を思い出して少し趣深かったです。その時は救命士としてこのような仕事に就くとは思っても見ませんでした。まだまだ世間からの認知が薄い仕事ですが、これからもこの仕事を通して社会に貢献して皆さんにもこんな仕事があると知ってもらえるよう精進しようと思いました。