20歳代の左片麻痺のある女性に、ご実家の近くの病院までお付き添いさせていただきました。
患者様について
都内で親元を離れて暮らしていましたが、
脳卒中で倒れてしまい、「東京女子医科大学病院」へ運ばれました。
1ヶ月治療を行い、今回はご実家の近くの「松村総合病院」でリハビリと療養のためのご移動です。
搬送前準備
ご両親は福島にいらっしゃるため、事前にお会いすることはできませんでしたが、電話で何度かやり取りをさせていただき、搬送方法の相談をさせていただきました。
「東京女子医科大学病院」連携室の方とも出発前の注意点やスケジュールなど連絡を重ね、品川駅からいわき駅まで、特急ひたちの車椅子専用座席を利用することになりました。
出発当日
ご本人の人柄からか、出発時には病棟看護師が何人もお見送りをしてくれました。担当看護師からは「元気分けてあげるね、頑張ってね。」と暖かいやり取りがありました。
車椅子には座れますが、長旅になるので、品川駅まではストレッチャーで行きます。出発時吐き気があったため、ベッドを心地いい具合にギャッジアップして出発します。
品川駅
渋滞に巻き込まれることもなく、スムーズに到着しましたが、品川駅は通勤ラッシュで大変混み合っています。早めに到着したため、人混みをかき分けながら改札に到着しても時間がたっぷりあります。
緑の窓口で一息ついてからいざ改札へ向かいます。
お手洗いを済ませ、駅員に誘導をお願いしたところで、あっという間に時間が過ぎてしまい、乗車時間まであと10分を切っています!
「急いで向かいますね!」と駅員の方の先導によりホームまで向かうと、すでに列車は到着しています。
あとは乗り込むだけです。車両の前で駅員にスロープをかけていただき、すぐに乗り込むことができました。
車内
今回、新幹線ではなく、「特急列車」ですが、車内はとても広く、ほとんど新幹線と変わりありません。具合が悪くなれば多目的室が利用できるように、多目的室の近くの座席を抑えてありますが、幸い吐き気も「マシになってきた」と改善傾向でしたので、車内ではずっと座席に座っておられました。
車内では、倒れる前のお仕事のことや、生活のこと、ご実家のことなどをお話したり、少しの間眠っていらっしゃいました。
到着
到着前に座席から車椅子に移動します。揺れもありますから、共倒れにならないように気をつけます。お付き添いのお父様も手を貸してくださいました。
到着時、駅員がスロープを準備して待っていてくれています。難なく降車して、改札へ向かうと、すでに「あいのて」介護タクシー様がお待ちです!
誘導していただき、車に乗り込んだら「松村総合病院」へは5分程度。到着すると病院スタッフが外でお出迎えして待っていてくれています!暖かい病院なのだろうな、とほっこりした気持ちになります。
初めてのことでご不安だろう患者様の表情も柔らかくにこやかです。
受付を済ませたところで診察もあるとのことでしたので、ここまでで終了とさせていただきました。
最後に
倒れられてから大変なことばかりで、ご両親もご本人もお辛かったことと思います。
その中でも明るく前向きに取り組む姿に私の方がエネルギーをいただきました。
今後のより一層の回復を願っておりますので、リハビリ・治療と頑張ってください!