シカゴご自宅〜東京都のご自宅 救命士・看護師2名体制

民間救急

今回はアメリカのシカゴのご自宅から東京都のご自宅までの搬送です。

脳梗塞を患い、ご自身で動いたりは難しく道中吸引やおむつ交換、胃ろうからの薬剤投与が必要でした。

患者様もご家族様も日本語が話せないためコミュニケーションが難しい中での搬送でした。

前日に患者様のご自宅で打ち合わせ

弊社スタッフは搬送日二日前にシカゴに行き、前日に患者様のご自宅まで伺い患者様の容態を観察しにいきました。

ご自宅には患者様のお母様、妹様、在宅の看護師さんがいらっしゃりご丁寧に患者様の状態を教えていただきました。

ご家族様が最も心配されていたのは空港の車椅子への移乗、飛行機座席への移乗が一番心配だったそうですが弊社スタッフにより布担架による移乗方法をご説明すると安心されたようでこちらもホッとしました。

一通りの打ち合わせを終えるたあとは患者様とご家族様とスタッフみんなでテレビを見たり雑談したりして過ごしました。

5時間ほどみんなで過ごしてその日は解散となりました。解散前にお母様がマンションの屋上テラスを見ていきましょうとテラスまで案内していただきました。そこから見る景色はすごく綺麗でシカゴが大好きになりこのマンションに住んでいる方々が羨ましくなりました、、、

僕たちスタッフは打ち合わせ解散後ダウンタウンへ観光へ行きました!民間救急

シカゴオヘア空港にて待ち合わせ

当日はお昼過ぎにオヘア空港で患者様、ご家族様と待ち合わせます。

時間通りにご自身の車椅子に乗った患者様が来られました。先にチェックインを済ませて荷物を預け、その後空港の車椅子を借ります。

車椅子の手配が完了すると、スタッフ、ご家族様、空港スタッフで布担架で持ち上げて移乗します。

問題なく安全に完了しました。ご家族様も心配されていた難関ポイントだったので無事に完了しご家族様も安心されています。

保安検査を済ませ、ラウンジに移動して時間まで待機します。ラウンジに入るタイミングで患者様の親友が合流されました。

あまり感情を表情に出さない患者様でしたがこの時は大変嬉しそうに見えました。

ラウンジでは数回吸引を行い、オムツを交換して後の時間はゆっくり過ごしました。搭乗の時間になったら出発ゲートに移動します。

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シカゴオヘア空港〜羽田空港

搭乗時間になり、一般の客様より一足先に機内へ入ります。

この時も布担架で弊社スタッフ、ご家族様、空港スタッフで移乗します。ここも安全に問題なく完了。

吸引機や胃ろうから流す薬剤、換えのオムツなど物が多かったので出発までに整理していよいよ離陸です。

離陸して少しすると薬剤投与時間になりましたので投与を開始します。

民間救急

その後も適宜吸引、オムツ交換、胃ろうからの水分注入など必要なケアをしながら羽田へ向かいます。

また、この患者様はご自身での体動が困難なのでつらそうなところはないか、体勢に問題はないかなど少し多めに聞いていました。

離陸から3時間ほど経つと機内が消灯して他の乗客の皆さんはお休みになりました。周りのお客様の睡眠も妨げないように静かにケアをします。しかし患者様は全然寝ません。眠いか聞くと眠いとのこと。目を瞑っていてもすぐに目を開けてしまいます。

初めてのこういう搬送で少し緊張しているのかもしれません。

結局3時間程度しか寝ている様子はありませんでした、、、

3時間ほど寝たところで機内も電気が点きあと2時間ほどで羽田に到着です。ここまで特にトラブルはありません。

まもなくシートベルトサインが点灯し着陸です。

羽田空港〜自宅

着陸すると、一般の客様が先に降りてから空港の車椅子が機内に迎えにきます。

オヘアの時と同じ要領で布担架にて空港の車椅子に移乗します。ここも問題なく完了。

心配だった空港、機内での移乗がこれ全て終わりご家族様も肩を撫で下ろしていました。弊社スタッフも一安心。

そのままイミグレ、税関等全て通り外に待っている弊社の車両に乗ってご自宅まで行きます。

空港からは約30分ほどで、車内では吸引のみしてご自宅まで向かいます。

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車内では患者様の妹様と日本の観光のことなどを話しました。妹様は過去にも日本に来たことがあるらしくその時は東京のあちこちを散策されたそう。今回は三週間ほど日本に滞在するらしく、どこか行きたいところがあるのか聞くと今回は観光はしないとのこと。

患者様の息子さんと毎日遊ぶそうです。シカゴのご自宅で写真を拝見しましたがすごく可愛い息子さんで僕も一緒に遊びたいです、、、

そんな話をしているとご自宅に到着。弊社のリクライニング車椅子のままご自宅のベッドの横まで行き弊社のスタッフ4人でベッドに移乗しました。日本で待たれていた奥様に搬送時の申し送りをして搬送は終了となります。

患者様はご自宅のベッドについてすぐに寝てしまいました。飛行機でもあまり寝れていなかったので疲れていたのだと思います。

奥様、妹様、一緒に来られた親友皆さんから熱い感謝の言葉をいただけて光栄でした。

弊社スタッフも初めてのアメリカでしたので多少の不安はありましたが無事に搬送が終了してホッとしています。

患者様ご家族が日本で静養できますことを祈っております。この度は弊社にご依頼いただきありがとうございました。

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